書評・書感– category –
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ポストモダンの人間が動物化したとはどういうことか?|『動物化するポストモダン(東浩紀)』の書評
批評家であり哲学者である東浩紀の著書、『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』を読んだ。 『動物化するポストモダン』はポストモダンの、オタクたちの消費行動の変化を論じたうえで、それらの消費行動の変化は、社会に対してどのような影響... -
【書評】『食べることの哲学(檜垣立哉)』|人間は動物を殺し、毒を食って生きる|
食べることとは、動物、植物を殺すことだ。殺すことはネガティブなものであるが、われわれ人間が生きるためは、そのネガティブなことをし続けなければいけない。 この食べることに関する矛盾を掘り下げてくれるのが、「食べることの哲学」だ。 本書の著者... -
「世界は5分前につくられた」とはどういうことか?
「世界は5分前につくられたかもしれない。自分も、自分の記憶も、両親も友達も。この世界のすべてが」 そんなことを大真面目に言い始めたら「きみ、何いってんの?」とつっこむと思います。 でも、実は「世界は5分前につくられた」を否定することはできな... -
哲学が難しい理由は、哲学者がわざと難しい言葉を使っていたからだった|【ゾンビ哲学】より
「哲学ってなんだか難しそう」「興味はあるけどとっつきにくい」 そんなイメージを持っていませんか? 僕も哲学には興味があって、書店や大学の図書館で哲学の本を手に取ったことがあります。 しかし、理解できない言葉のオンパレードで、10秒ほどで本棚に...