チェーン店のカフェラテはどこがおいしいのか?チェーンカフェ【全16店】のカフェラテを飲み比べしてみた

スタバやタリーズ、ドトールなど大手チェーンカフェのカフェラテを飲み比べてみました。今回はマクドナルドやフレッシュネスバーガーなどのカフェとしても利用できるハンバーガーチェーンのカフェラテも飲み比べています。また各店のカフェラテを飲んだ感想と個人的評価を記載しているので、ぜひ参考にしていただければと思います。

筆者のおすすめのカフェラテベスト3
1位:猿田彦珈琲
コメント:圧倒的NO.1 !もっとお店増えてほしい。
猿田彦珈琲のカフェラテ
2位:エクセルシオールカフェ
コメント:さすがカフェラテにこだわりのあるカフェ。
エクセルシオールカフェのカフェラテ (2)
3位:カフェカルディーノ
コメント:コーヒー屋が手掛けるカフェなだけありおいしい!
カフェカルディーノのカフェラテ
目次

そもそもカフェラテとはなにか?

日本では特にエスプレッソにフォームミルク(ふわふわの温かいミルク)を混ぜた飲み物を指すことが多く、実際、店で「カフェラテ」というメニューを注文するとそのような飲み物が出てくることが多いようです。また割合もコーヒーが2、ミルクが8、あるいは3:7など、決まりがあるとする場合もあるとのこと。

ただし「カフェラテ(Caffè Latte)」という言葉は、単にコーヒー・牛乳を意味しており、イタリアではコーヒーと牛乳を混ぜていればカフェラテになるそうです。つまり日本でいうところのカフェオレやコーヒー牛乳も、すべて「カフェラテ」に該当します。

日本には色々なカフェラテがある

本記事で紹介している大手カフェチェーンのカフェラテは、エスプレッソに泡がのったフォームミルクを注いたタイプしかありませんでしたが、商品名は「カフェラテ」でも、実態はドリップコーヒーにホットミルクを注いだだけのいわゆる「カフェオレ」という場合がありました。またエスプレッソを使っていてもミルクはフォームではなく、ホットミルクを使っているといった場合も。「カフェラテ」に厳密な決まりはないので、各店思い思いのカフェラテを提供しているのでしょう。

■その他、言葉の意味

  • カフェラテ:Caffè Latte(カフェラテ)はイタリア語でコーヒー牛乳
  • カフェオレ:café au lait(カフェオレ)はフランス語でコーヒーと牛乳のこと
  • フォームミルク:ふわふわの泡
  • スチームミルク:温められたミルク

カフェチェーンのカフェラテ飲み比べ

それではここからチェーンカフェのカフェラテを飲んだ感想を紹介します。

スターバックス

おそらくカフェラテという飲み物を日本に普及させた存在である、シアトル発のグローバルカフェチェーン「スターバックス」。カフェラテは「スターバックスラテ」という商品名で販売されており、これは他のカフェでは見られない特徴です。

そのラテは、エスプレッソにスチームドミルクを注ぎ、濃厚なコーヒーの味とふわふわでまろやかなミルクを一緒に楽しめる味。ややミルク感の強い印象でしょうか。それほどコーヒーの苦味はなく、ブラックでは飲めない人でも美味しく飲めるようになっているような気がします。個人的には可もなく不可もなく、とりあえず満足できるカフェラテといった感じでしょうか。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにミルクを注いだタイプ
  • コーヒー感:中程度
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:やや濃厚
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 公式サイトの商品ページ
  • 値段:455円~

エクセルシオールカフェ

エクセルシオールカフェのカフェラテ (2)

ドトールが手掛ける都市型カフェの「エクセルシオールカフェ」。こちらのカフェラテは、ふわふわのフォームミルクを使っており、他店と比べるとフォームの口当たりの良さやエスプレッソの味の深みの点でレベルが高いです。公式サイトによればカフェラテに合う豆、ミルクをわざわざ選び、さらにバリスタを育成し、おいしいカフェラテづくりに励んでいるとのこと。他店とレベルが違うのも納得です。

また時間がある時に限ると思うのですが、チェーンカフェでありながら見事なラテアートまで作ってくれます

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにミルクを注いだタイプ
  • コーヒー感:中程度といった
  • ミルクの状態:スチームできめ細かい
  • ミルクのコク:コッテリ
  • 筆者の好み度:★★★
  • 公式サイト
  • 値段:480円~

タリーズコーヒー

タリーズコーヒーのカフェラテ

シアトル発のカフェの「タリーズ」。アメリカでは倒産し店舗はないそうですが日本では人気のカフェチェーンの1つとして各地に店舗があります。そのカフェラテは、ミルクのコクがしっかりあり、コーヒーの味わいとミルクのコクを強調したタイプ。コーヒーの濃さやミルクの濃さはスターバックスとカフェラテと同じくらいでしょうか。期待を裏切ることはない普通においしいカフェラテです。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにスチームミルクを注ぎ、表面にフォームミルクをのせている(公式サイトより)
  • コーヒー感:中程度
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:やや濃厚
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 公式サイト
  • 値段:440円~

ドトール

ドトールのカフェラテ (2)

ドトールは店舗によってカフェラテのみでカフェラテがない場合もあります。エスプレッソマシンがある店舗とない店舗があるのでしょうか。

カフェラテについてですが、まずフォームミルクは多めでふわふわ。口当たりがよくミルクのまろやかな味を楽しめます。コーヒーの強さはそれほどでもなく、印象としてはベローチェのカフェラテに近いでしょうか。チェーンカフェとしては平均的なカフェラテで、期待を上回ることも下回ることもないでしょうか。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • コーヒー感:中程度
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:ミルキーでそれなりにコクがある
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 公式サイト
  • 値段:340円~

ドトール珈琲店

ドトール珈琲店のカフェラテホット

「ドトール珈琲店」は店名にドトールとついていますが、業態はドトールと大きく異なります。フルサービス式で使っているコーヒーのレベルも違います。高級版ドトールといえるでしょうか。関東に数店舗あって郊外型の高級ドトールである「ドトール珈琲農園」という店舗と同じです。

さてドトール珈琲店のカフェラテは、ドトールに比べて量が多く、また可愛らしいラテアートがほどこされていることも。エスプレッソにフォームミルクを注いだタイプで、フォームミルクはふわふわでやわらかい口当たり。エスプレッソの味をグッと感じられる味なのも魅力です。ドトールの上位互換的なカフェラテといえるでしょうか。シンプルにおいしいです。

【印象まとめ】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • コーヒー感:しっかり目
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:ミルキーでコクがある
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 公式サイト
  • 値段:730円

プロント

プロントのカフェラテ

サントリーとUCC上島珈琲の共同出資によって誕生した「プロント」は、昼はカフェとして、夜はお酒も飲めるカフェ「キッサカバ」として、昼と夜で業態を変える異色のカフェチェーンです。

エスプレッソにフォームミルクをそそいだタイプでフォームはそれなりにきめが細かく心地よい口当たり。エスプレッソの味もそれなりにしっかり感じられます。特筆する点はありませんが、チェーンカフェのカフェラテとしては文句なしのクオリティです。期待どおりのカフェラテを飲めます。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソ?にフォームミルク
  • コーヒー感:それなり
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:いい具合にコクがある
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 値段:370円~
  • 公式サイト

カフェベローチェ

ベローチェのカフェラテ

「カフェベローチェ」は珈琲館を手掛ける「C-United」が手掛けるセルフ式のカフェです。都心部に特に店舗が多い印象です。

ベローチェのカフェラテは、 エスプレッソにフォームミルクを注いだ一般的なカフェラテです。フォームはある程度ふわふわで口当たりの良さは感じられます。特別コーヒーの存在を濃く感じられるということはありません。薄すぎることもなく濃すぎることもない、比較的飲みやすい濃さのカフェラテです。チェーン店のカフェラテとしては申し分ない味わいでしょうか。

【印象まとめ】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • コーヒー感:それなり
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:いい具合にコクがある
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 値段:370円~
  • 公式サイト

カフェ・ド・クリエ

カフェ・ド・クリエのカフェラテ (4)

「カフェ・ド・クリエ」は「カフェベローチェ」や「珈琲館」などの「C-United」が手掛けるセルフ式のカフェです。ティーカップにソーサースタイルなのがまず印象的。

フォームミルクを使っているものの、スターバックスやタリーズなどのカフェラテに比べると泡の量は少ないような気がします。とはいえ口当たりはとてもやわらかいです。味についてはミルク感もありますが、コーヒー感もそれなりにあるような気がします。スタバやタリーズのどっしり、コッテリしたカフェラテに比べると軽めの印象です。「これくらい軽いほうが好き」という方もいる一方で「物足りない」と感じる人もいるのではないでしょうか。

【印象まとめ】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • コーヒー感:それなり
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:控えめ
  • 筆者の好み度:★☆☆
  • 値段:450円~
  • 公式サイト

モリバコーヒー

モリバコーヒーのカフェラテホットS (3)

「モリバコーヒー」は「すき家」や「はま寿司」などを手掛けるゼンショーグループが運営するカフェです。ミルクフォームは気泡がたっぷりあり、厚みもあります。かなりふわふわで、やわらかい口当たりを楽しめます。コーヒーの味わいもほどほどにあり、お手頃価格のカフェでありながらそれなりの満足度のカフェラテといった感じです。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • コーヒー感:それなり
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:それなり
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 値段:330円~
  • 公式サイト

サンマルクカフェ

サンマルクカフェのカフェラテ

「鎌倉パスタ」やベーカリーレストランのサンマルクが系列としてある「サンマルクカフェ」。こちらのカフェラテは、ミルクフォームはふわふわ、コーヒーの味はほどほど、ミルクのコクが抑えめで、だいぶあっさりした味。チョコクロと合うように控えめなのか。スタバやタリーズなどのこってり系のカフェラテに慣れていると物足りなさを感じることも。

【補足情報】

  • タイプ:
  • コーヒー感:控えめ
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:控えめ
  • 筆者の好み度:★☆☆
  • 値段:390円~
  • 公式サイト

ベックスコーヒーショップ

ベックスコーヒーショップのカフェラテ

ベックスコーヒーショップは「JR東日本クロスステーション」が手掛けるカフェです。いうなればJRが手掛けるカフェで、JRの駅の改札付近でよく見かけます。

カフェラテについてですが、ミルクフォームはそれほどふわふわではありません。そもそもミルクが少なめなのかミルクのコクは控えめで、コーヒーも控えめな味のように感じます。サンマルクカフェのカフェラテに近いでしょうか。最後のほうがフォームミルクとコーヒーが混ざって、カフェオレのようになります。

【補足情報】

  • タイプ:
  • コーヒー感:中程度
  • ミルクの状態:ある程度ふわふわ
  • ミルクのコク:それほどない
  • 筆者の好み度:★☆☆
  • 値段:350円~
  • 公式サイト

カフェカルディーノ

カフェカルディーノのカフェラテ

コーヒーを中心に輸入食品やオリジナルのエスニックな食品を販売するカルディ。実はカフェも運営しています。エスプレッソも販売していることから、カフェラテはエスプレッソにフォームミルクを注いだタイプだと考えられます。フォームミルクはふわふわでやさしい口当たり。ミルクのコクもそれなりに感じられます。コーヒー感もしっかりあり、ミルキーでバランス感のある味わいです。「さすがコーヒー店のカフェラテ」といった感じのおいしさです。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • コーヒー感:中程度
  • ミルクの状態:ふわふわでやさしい口当たり
  • ミルクのコク:中程度
  • 筆者の好み度:★★★
  • 値段:440円~
  • 公式サイト

猿田彦珈琲

もう別格というか、猿田彦珈琲からすれば一緒にしないでくれ、という感じかもしれません。本記事で紹介しているカフェラテの中では一番です。

猿田彦珈琲のカフェラテは濃口、淡口(うすくち)が選べます。今回は淡口を飲んだのですが、フォームは気泡が細かくてふわふわで口当たりはとてもよく、ミルクのマイルドな風味もそれなりにあります。コーヒーについては、「ボディ」というのでしょうか、しっかりコクがあるとともに、フルーティーな風味までしっかり感じられます。ロースタリーを備えたスペシャリティーコーヒーをだす個人系カフェででてきそうな、非の打ち所がないカフェラテです。

一口飲んで「うっま」と思わずつぶやいてしまいます。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • コーヒー感:中程度
  • ミルクの状態:ふわふわでやさしい口当たり
  • ミルクのコク:中程度
  • 筆者の好み度:★★★
  • 値段:550円~
  • 公式サイト

ハンバーガーチェーンのカフェラテ飲み比べ

続いてはカフェとしても利用できるハンバーガーチェーンのカフェラテの感想を紹介します。実際飲み比べをしてみて、まず意外とカフェラテを出しているハンバーガー屋が多いことに驚かされました。またいくつかの店ではカフェチェーンにまったく引けを取らないカフェラテを提供しており、さらに驚かされました。

マクドナルド

マクドナルドのカフェラテ

世界最大のハンバーガーチェーンの「マクドナルド」。数年前からマックカフェというブランドを立ち上げ、コーヒーにも力を入れはじめており、ハンバーガーチェーンでありながらカフェラテのレベルも高くて驚かされます。

その味はミルクの味、コクもしっかりあります。スタバほどこってりはしていませんが、薄いと感じることもありません。コーヒー感もほどほどにあって、210円というお手頃価格ながらけっこうなクオリティ。個人的にはサンマルクカフェやカフェ・ド・クリエなどのカフェラテよりも好きです。いずれにしてもカフェに負けないクオリティであることは間違いないはず。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:中程度
  • コーヒーの存在感:中程度
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 値段:210円~
  • 公式サイト

フレッシュネスバーカー

フレッシュネスバーガーのカフェラテ (3)

コロワイド傘下で牛角や温野菜などを手掛ける「株式会社レインズインターナショナル」が運営する「フレッシュネスバーカー」。全国チェーンとは思えないハイクオリティのハンバーガーが食べられることで定評があります。そんなフレッシュネスはカフェ利用にも注力しており、コーヒーやカフェラテ、スイーツ系のドリンクも提供しています。しかもこのドリンクがけっこうクオリティが高い。

カフェラテは、ボタン1つで出てくるタイプですが表面にはふわふわの泡がのっています。口当たりの良い泡とそれなりにミルク感を楽しめるフォームミルク。コーヒーの味もそれなりに試して、普通においしいカフェラテといった感じ。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:中程度
  • コーヒーの存在感:中程度
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 値段:360円~
  • 公式サイト

モスバーガー

モスバーガー「カフェラテ ホット」

エスプレッソ単品での販売はありませんがカフェラテはエスプレッソを使っているそうです。フォームミルクをきめ細かく口当たりはとてもまろやかでビールの泡を楽しんでいるかのよう。スタバやタリーズに比べるとミルクの主張は控えめで、コーヒーの味をある程度感じられるでしょうか。またコーヒーについては、マクドナルドよりもコーヒーの苦味というか焦げ感は控えめかもしれません。全体的にそれほどどっしりした感じはありませんが、かといって物足りなさを感じることもない、バランスの取れた味、濃さのように思います。

【補足情報】

  • タイプ:エスプレッソにフォームミルク
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:控えめ
  • コーヒーの存在感:中程度
  • 筆者の好み度:★★☆
  • 値段:360円~
  • 公式サイト

ロッテリア

ロッテリアのカフェラテ

ドリンクバーによくあるコンパクトなマシーンを入れている様子。表面には一応、フォームミルクがありますが、ミルクのコクやミルキーのようなものは全然感じられません。またコーヒーの味もどこか薄め。エスプレッソに特有のガシッとくるようなコーヒーの味はなく、アメリカンコーヒーにフレッシュを入れたような味。味の濃いハンバーガーやフライドポテトにはこちらが合うのかもしれませんが、「思っていたカフェラテ違う」という印象です。いい値段はするのですが、ファミレスのドリンクバーと同程度のレベルで、スタバやタリーズ、マックのカフェラテに慣れていると、飲んだときのがっかり感は凄まじいです。

【補足情報】

  • タイプ:
  • ミルクの状態:フォームミルク
  • ミルクのコク:低
  • コーヒーの存在感:低
  • 筆者の好み度:★☆☆
  • 値段:330円~
  • 公式サイト

おわりに

冒頭で紹介したとおり、カフェラテといってもミルクの状態やエスプレッソの濃さ、量は店によって異なります。次回はコンビニやファミレスのドリンクバー、ベーカリーカフェのカフェラテも飲み比べてみたいと思います。

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