食文化と食の課題

なぜ肉食を止める人が増えているのか?|動物倫理、環境問題など食肉に起因する問題をまとめて紹介

 カフェやレストランでは、ビーガンメニューが少しずつ見られるようになり、スーパーやコンビニでも大豆ミートやプラントベースチーズといった言葉をみかけるようになった。  そして肉を食べることを止める人、肉を食べる機会を止める人が増えてい...
書評・書感

要約・書評『クリーンミート 培養肉が世界を変える』|培養肉が普及することについて

 多くの動物を苦痛から開放し、環境問題や食糧問題解決の糸口になるかもしれない食べ物が存在する。一方でその食べ物は試験管のなかで作られた極めて人工的な食べ物だ。それが培養肉である。  この不思議な食べ物を私たちは受け入れることができる...
書評・書感

『鬼滅の刃』に見られる【理系VS文系】的構図について

 『鬼滅の刃』を最終巻まで読んだのだが、本作は文系VS理系のような構造があるように思える。  ちなみにこの文章はネタバレを含む。また『鬼滅の刃』のストーリーや登場人物の属性などをある程度把握している前提で展開していくので留意いただき...
書評・書感

人身御供譚はなぜ語られるようになるのか?|『神、人を喰う―人身御供の民俗学』の書評と現在の人喰い物語への考察

 人を神の食べ物として犠牲にすることを人身御供といい、それを語る物語のことを人身御供譚という。日本には、この人身御供譚を付帯している祭が無数に存在している。尾張国府宮の「儺追祭」や山形県の椙尾神社の「大山犬まつり」などあげればキリがないが...
書評・書感

生姜焼き、ナポリタンなど日本の定番料理のルーツを徹底した文献調査から探った一冊『オムライスの秘密 メロパンの謎』内容紹介・書評

 ナポリタン、オムライス、ハヤシライス、焼きそば、メロパン、ショートケーキなど、現在日本で定番になっている料理は、どこの誰が、いつ考案したものなのか。そのルーツを探ったのが『オムライスの秘密 メロンパンの謎: 人気メニュー誕生ものがたり』...
書評・書感

食事の最後に甘いものを食べる習慣はいつから存在するのか?|『図説 デザートの歴史』の内容紹介と感想

 人間はいつから食後にデザートを食べるようになったのだろうか。  今では甘いものは時間を問わずいつでも食べる。朝食代わりにスイーツを食べたり、朝食と昼食の間や、昼食と夕食の間、そして夜食などあらゆる場面で甘いものを食べる機会がある。...
書評・書感

日本はいかにしてグルメ大国になったのか? 日本の外食歴史を総観する一冊『日本外食全史』(阿古真理著)の内容紹介と感想、書評

 東京はミシュランで星の数がもっとも多い都市であり、また日本は世界主要32国のなかで飲食店の数がダントツで多い国である。なぜ日本はこれほどまでにグルメな国なのか。その秘密を解き明かすとともに、懐石や居酒屋、やきとりから天ぷらといった和食か...
書評・書感

健康という宗教とどう付き合うべきなのか?|『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』の内容紹介と感想

 身体は食べたものからできている。だから食べることは健康と密接につながっている。近代の日本人がビタミンB1の不足で脚気に苦しみ、ヨーロッパの人々がビタミンC不足で壊血病で苦しんだように、食事の偏りは病気の原因となる。食べものは健康にとって...
書評・書感

健康第一主義はなぜ危険なのか、どう危険なのかを考える|『健康禍 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭』内容紹介と感想

「健康第一」という言葉があるが、本当に健康は生きるうえでもっとも大切なものなのだろうか。たしかに健康は大切だ。病気になれば少なからず苦痛に襲われるし、通院や入院でお金と時間が失われる。健康的な生活で不死身になれるわけではないが、それでも健...
書評・書感

LAの食から食の多様性と画一性を捉え直す『LAフードダイアリー』(三浦哲哉著)|内容紹介と感想

 多様であることは、あらゆる場面でよしとされる。食の世界でも同様だ。牛丼やハンバーガー、蕎麦や寿司だけでなく、中華もエスニックもフレンチもイタリアンも、ありとあらゆる選択肢があることは良いことだと当たり前のように思っている。しかし、経済格...
食文化と食の課題

畜産の環境問題を浮き彫りにした痛烈なドキュメンタリー『Cowspiracy:サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』について|内容紹介と評論

 肉や乳製品の生産が地球環境に大きな負荷を与えており、肉や乳製品をやめれば環境問題が解決する。しかし環境団体や政府はなぜかその事実に一切言及しない。そんな衝撃的な事実を突きつけるのが、Netflixで配信されている『Cowspiracy:...
書評・書感

『銃・病原菌・鉄』に寄せられた批判とは? ビジネス界からも支持されている理由とは?

 中国やインド、シンガポール、台湾、韓国などアジアの国々の存在感が増す昨今であるが、それでも依然としてヨーロッパとアメリカやカナダなどのヨーロッパを起源とする地域に、多くの富と権力が集まっている。なぜ富や権力は、アフリカや東南アジア、南米...
書評・書感

フードテックは私たちを幸せにするのか?|『フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義』の要約と感想

「フードテック革命に日本不在」そんな嘆きからはじまるのが、本記事で紹介する『フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義』である。 本書の著者は、2016年にシアトルで開催されたスマートキッチンサミットに参加したの...
書評・書感

【書評】『コーヒーと日本人の文化誌(メリー・ホワイト著)』アメリカの文化人類学者がカフェと日本人、カフェと日本都市を考察した一冊

 日本で最初の喫茶店は、1888年に鄭永慶(ていえいけい)が開いた「可否茶館」だといわれている。これ以降、日本には様々なカフェが生まれてきた。  純粋にコーヒーを楽しむカフェから、音楽を聴くため名曲喫茶、メイドさんが接客してくれるカ...
書評・書感

『「食べること」の進化史(石川伸一)』の書評と個別化食について

 いまでこそ簡単に手に入る香辛料であるが、世界で流通するようになって間もないころは、まだまだ希少であり、また「万能の薬」として重宝されていた。そんな香辛料は、貴重であるがゆえに、供給を制限することで領民を支配するための道具として、また富や...
食文化と食の課題

なぜ完全食が生まれたのか? 完全食は私たちに何をもたらすのか?

 健康を維持にするために必要な栄養素がすべて入っている食べもの完全食、もしくは完全栄養食が注目されている。  一昔前の完全食といえば、卵や玄米、その他や肉、野菜、炭水化物がバランス良く入っている食材や料理そのものを指した。一...
書評・書感

フランス菓子の歴史と命名法がわかる一冊『名前が語るお菓子の歴史』|私たちは100年以上も前に考案された価値を食べ続けている

 日本でも人気の焼き菓子である「フィナンシェ」。実は「フィナンシェ」という言葉は「金融家」を意味する。焼き菓子なのになぜ金融家なのか。実は、パリの証券取引所の近くで店を開いた菓子職人ラヌが、フィナンシェ(金融家)たちが、背広を汚さずに手軽...
スターバックス考察

マクドナルドは安価、快適、便利な場所を提供する社会に欠かせない場所

 マニュアル化、合理化のために人間性を排除した資本主義の権化として、ジャンクフードの代表格として、一部の人から忌み嫌われるファーストフードチェーン「マクドナルド」。  しかしマクドナルドが提供しているその空間を見てみると、インフラの...
スターバックス考察

図書館とスターバックスが隣り合わせになった複合施設「エトモ池上(2021年4月オープン)」を訪問しての雑感

 2021年の4月に東急池上線・池上駅がリニューアルし、複合施設であるエトモ池上が完成した。この建物の4階にはスターバックスがあるのだが、それと隣り合うようにして図書館がある。 スターバックス池上店の写真、隣に図書館がある ...
書評・書感

【書評】新しい目の旅立ち(プラープダー・ユン)|汎神論とスピノザの哲学と自然に特別な意味を見出す思想

 「環境保護は重要である」  私たちはこの考えを何の疑いもなく支持している。しかしその考えが実は、豊かな国に住むある程度裕福な人間がもつ、身勝手な考えにすぎないのだとしたら……。  そんなスリリングな主張をするが『新しい目の旅...
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